執着を破壊する思考法
トンレン
執着がなければ 心は軽くなる
「執着を手放すほど、心は軽くなる」
という考え方は、多くの仏教の伝統、
とくにチベット仏教
のトンレン(与えて受け取る瞑想)の実践
とよく一致しています。
執着を和らげるための思考法
を、トンレンの視点でまとめる
と次のようになります。
「これは私のもの」という思いに気づく
財産
評価
地位
健康
人間関係
命
これらへの強い執着が、不安や恐れを生みます。
トンレンを行う
息を吸いながら、他者の苦しみや恐れを引き受けるとイメージする。
息を吐きながら、自分の安心・幸福・健康・勇気を惜しみなく与えるとイメージする。
「与える」ことを繰り返す
心は「集める」方向ではなく、
「分け与える」方向へ向かいます。
すると、「失うことへの恐れ」
が少しずつ弱まっていきます。
すべては変化することを思い出す
財産も体も名誉も人間関係も、
永遠に同じではありません。
「いつか離れるものなら、
今から大切に使い、
人にも役立てよう」
という姿勢が執着を和らげます。
執着が減るほど自由になる
執着が弱まると、
怒りに振り回されにくくなる
不安が小さくなる
他人を妬みにくくなる
失敗を恐れにくくなる
心に余裕が生まれる
トンレンは、「自分を守ることだけに意識を向ける心」
から、「他者にも心を向ける心」
へと視点を広げる実践です。
その結果、自分中心の執着が少しずつ緩み、
心が軽くなっていきます。
仏教では、「執着を力づくで捨てる」のではなく、
智慧(物事の見方)と慈悲(他者を思う心)
を育てることで、
自然に執着が弱まると説かれています。
トンレンは、その慈悲
を日々の実践として養う代表的な方法の一つです。
